nindaiのブログ

根暗な女の日記。

12月22日の日記

こんにちは、nindaiです。

 

唐突ですが、人を思い出す時ってどこを頼りに思い出しますか?匂いとか声とか色々ありますが、私は立ち姿で思い出す事が多いです。先に警告をしておきますが、今日のブログは感傷的になった女の文章なのでキモいです。

 

先日、横浜を歩いてる時に中高の4年間で片想いし続けた人にそっくりな人を見かけてしまった。顔は見えなかったが、背丈や立ち姿、歩き方がまさに彼にそっくりで私は不自然なくらいその人のことを凝視してしまった。というか、目が離せなかった。

 

彼は私の人生を大いに狂わせた人だった。(ここからは彼のことをAと呼びます)初めて彼に告白した時、「俺の好みは美少女なんだよね」と言ってやんわりふられてから私は美醜に異常にこだわるようになった。今までそんなに気になっていなかった事が全部気になり始めた。目の左右差、肌の赤み、まつ毛が短い、目の色が黒い、鼻の存在感、口元のもたつき、人中の長さ。考えれば考えるほど自分の顔は“美少女”とはかけ離れた存在な事に気づき鬱になった。挙げ句の果てに整形にも手を出した。少なくとも、Aにこんなことを言われなければ私はごく普通の女の子として青春を送っていたはずだし、風俗に手を出さずに済んだに違いない。

 

Aはかっこいいのに中身が変人すぎてずっと浮いていた。けどそんなAが好きで堪らなくて、少しでも彼の考えることを理解したかった。Aが好きだと言った曲は全て聴いたし、Aが教室で読んでいた本は全てAmazonほしい物リストに入れてちょいちょい買ったりした。哲学の本は難しすぎて理解ができなかったが、Aのおかげで今でも哲学に興味がある。200人近くいる同学年の中でもAだけはすぐに見つける事ができた。それほど私はAに夢中だった。

 

Aは本当に私の情緒を乱すのが得意だった。私のことを遠回しにブスと言ったくせに、付き合ってくれた。なのに、ほとんどデートはしてくれなかったし、目の前で他の先輩といちゃついてる時もあった。かと思えば、帰る方向が違うのにわざわざ私と一緒に帰ってくれたこともあった。高校卒業した後もデートに行ってくれたのに、「社会不適合者の俺たち似た者同士で生きていこ」って帰りの電車で言ってくれたのに、Aはめんどくさくなったのかその後の私のデートの誘いを全て既読無視してあっさり全てが終わった。

 

こうやって文章にすればするほど、私はただAに振り回されていただけなのがよくわかる。Aは紛うことなきクズだ。しかし、私はAに既読無視されて全てが終わるまで本気で分からなかった。どんなにひどいことをされてもAの事が好きだったし、本気でAのことを自分の王子様だと思っていた。恋は盲目にも程がある。

 

あっさりAとの繋がりが終わり、最初は辛くて泣いていたが思い返せば私はAとキスどころかハグもした事がなかった。この4年間私は何にうつつを抜かしていたのか。私は吹っ切れたようにすぐに他の男を作り、付き合った。完全に彼のことはどうでも良くなったと思いこんでいた。そう思うように自分に暗示をかけていた。私はそのまま今日まで新しい男と上手くやっていけてるのだ。

 

なのに、今日Aに似た人を横浜で見かけてからずっとこの調子だ。何も私はAのことを諦めきれてなかった。こんなキモい長文を世界に晒すくらいにはAの事が好きだ。Aとの数少ない甘い思い出に、私はまだ縋っているのだ。彼はきっと呪いのようにこれからも私の前に現れて私の心を乱していくに違いない。多分、私がボケてAのことを忘れる日が来るまで何かあるたびにこうやってキモい女になってしまう自分が情けない。キショすぎる。ごめんなさい。